倉田大輔-さくらクリニック
倉田大輔氏(さくらクリニック 院長)
1975(昭和50)年12月、須坂市春木町出身。
須坂小学校、相森中学校、長野日大高等学校を経て日本大学医学部を2001年卒業。
東京女子医科大学形成外科に就職し、「救急医療」や「熱傷治療」に従事する。その後、(旧都立)大久保病院にてアンチエイジング外来の設立に関わり、2007(平成19)年、31歳で池袋にさくらクリニックを開業する。
★さくらクリニック http://sakura-beauty.jp/
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Q アンチエイジング医療とはどんなものでしょうか?
A 「アンチエイジング(抗加齢)」は、直訳すると「加齢(エイジング)に抵抗すること」です。人間が生きて行く上で年齢を重ねることは避けられませんが、「アンチエイジング医療」の目的は、『加齢による「体」や「外見」の老化現象を遅らせる事』です。
病気の治療が主眼である「従来の医学」とは異なり、『健康な人が更なる健康を目指す<プラスの医学>』が「アンチエイジング医療」だと私は考えています。
特に「シミ」や「シワ」等を対象とする「見た目のアンチエイジング」は人気が高く、女性に加え、最近では経営者や営業マンなどの男性患者様も非常に増えています。
Q 医師になったきっかけがあったら教えてください。
A 高校生の頃「もし道端で人が倒れたら、自分には何が出来るか?」と考えました。その時「医師」になれば人の役に立てるかなあと考えて、この道を目指しました。
Q いまでも社会貢献には力をいれているようですね。
A はい。地域の子どもたちを対象に『チビッコドクター&ナース』という職場体験を行なっています。高野豆腐を使って注射体験をしたり、鶏肉を使って縫合体験をしてもらっています。体験した子供たちの中から将来、医師や看護師になる子が出てくると嬉しいですね。その他にもユニセフや東日本大震災のための街頭募金活動や東京商工会議所の青年部活動を通して「FC東京・サッカークリニック」などで子供たちの夢サポートをしています。
また、東日本大震災の被災地復興支援活動として岩手県一関商工会議所青年部の桜プロジェクトにも協力しています。こういった社会貢献活動に参加出来るのは、さくらクリニックが完全予約制である事に加え、働いている「スタッフ」達の協力あっての賜物ですから非常に感謝しています。
Q 子ども時代は須坂で過ごしてきたわけですが、何か印象的な思い出とかありますか。
A 今も年に2回くらいは須坂に帰りますが、須坂小学校の付近はいつ行っても懐かしいと思いますね。特に鎌田山は懐かしく感じますよ。とにかく小学校の頃はよく登って遊びました。今は市民プールは無くなってしまいましたが、プール側から登るのは結構きつかったですよね。階段とチェーンがあって、、、、。高校の頃も勉強に疲れるとリフレッシュするために登ったりしましたね。他にも小学校の同級生などが今でも須坂で頑張って家業の跡継ぎになったりしていますから、須坂に帰るとよくそのお店に寄ったりしています。
Q 須坂の町についてはどうですか。
A 銀座通りや駅前など随分きれいになりましたよね。でも、少しさみしくなったという気がします。どこの町も同じかもしれませんが、須坂にもチェーン店が増えてきたようです。まだ、私が須坂にいた当時から20年くらいしか経っていませんが、ちょっと残念な感じがしています。
実はこれは都内の商店街も同じなんですよ。だから商工会議所活動の中でも商店街活性化の話題は盛んですね。
Q 現在お住まいの地域への貢献活動もされているということですが、須坂はどうしたら活性化すると思いますか?
A それなんですが、実は小学校の同級生が地元須坂の活性化に頑張っていると聞いて、最近は私もよく須坂のことを考えているんです。私の専門であるアンチエイジング。これを何か活用して須坂の活性化ができないかと。須坂の特産である「みそ」「りんご」「ぶどう」を使って女性をターゲットにした商品ができないかな。アンチエイジングの「アンチ」という言葉はある意味ネガティブな言葉なので、最近流行の「女子力UP」とかそういう言葉に置き換えて、どこにでもあるともいえる「みそ」「りんご」「ぶどう」を須坂にしかないものに変えられないかと、、、、。
アイデアありがとうございます。アンチエイジングと須坂、、、何かが生まれるといいですね。これからもよろしくお願いいたします。
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やさしい語り口ですが、社会貢献にはかなり熱い想いがある方でした。このインタビューのあと、近くの韓国居酒屋で須坂の活性化について熱い熱い議論をしたのでした。
(取材2012.2.4)